冷え対策
冷えの予防、解消法を教えてください。
生活習慣を見直すことで冷えを予防、解消することができます。やはり体を温めること、つまり入浴です。少しぬるく感じるかもしれませんが、39~40度、できれば体温から1度くらい高めの37~38度くらいでもかまいません。長い時間お湯につかっている必要はありません。およそ5分間隔で出たり入ったりしているほうが、血流は改善します。手足の血流が増えて、おへその下あたりが温かくなるはずです。シャワーだけでは温まりません。
高齢者や心肺機能が低下している人は、半身浴をおすすめします。心臓にかかる水圧が低くなり、ラジエターの働きをしている肺を高い温度から守ることができるからです。上熱下寒の人に適しており、肩に寒さを感じる人には向いていません。膝より下が冷えている人は足湯がいいのではないでしょうか。冷えがそれほど強くない、軽度の人です。それより悪化すると、半身浴や肩までつかる入浴でなければ改善しません。
入浴以外にいい方法はありますか?
睡眠と食事です。
布団に入ってからいくら体を温めても、それでは寝つかれません。寝る前に足の先までを温めておいた状態で寝ることが必要です。寝る前に入浴するか、たとえば足湯でもいいでしょう。布団に入ってからは冷えないように保温に努めてください。
食べ物には体を温めるものと冷やすものがあります。ナスやピーマン、トマトなどの夏の野菜は体を冷やす食べ物です。甘いものは体を冷やし、塩からいものは温めると考えてください。寒く乾燥する冬は、その逆で、体を温めてしっとりさせるものを食べるようにします。例えば里芋やレンコン、山芋、ワカメ、昆布、ヒジキなどの根菜類です。
体を冷やす食べ物・体を温める食べ物
食材には「陰」と「陽」の性質があります。自分の体質と反対のものを食べることがオススメです。
●「陽」は体を温めて新陳代謝を促す作用。
●「陰」は体にたまった余分な熱を抑えてくれる。